好きな音楽を歌ったり聴いたりすると、高齢者の性ホルモンの量が安定する効果があるとの研究結果を福井一奈良教育大教授(音楽生理学)らが13日までにまとめた。
性ホルモンの減少は、認知機能の低下やアルツハイマー病の発病率が高まる要因とされており、福井教授らは予防につながる音楽療法を考案したいとしている。
奈良市老人福祉センターのコーラスグループに参加している人の協力を得て実験した。
事前に参加者の好きな曲を調べ、「みかんの花咲く丘」「憧れのハワイ航路」など昔の流行歌を合唱したり、生演奏を鑑賞。童謡に合わせてお手玉を使って体を動かしたりし、月1回、2時間活動。唾液(だえき)中の男性ホルモンと女性ホルモンの量の変化を調べた。
服用している薬などの影響が少ない64-83歳の女性36人では、ホルモン量が多い人は減少、少ない人は逆に増加し、一定量に収束する傾向があった。心理テストでも、抑うつや不安が緩和していた。(岩手日報 2006.7.14)
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