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首都圏を中心に7ヶ所で運営されているスリフトモールは、一坪ショップの集合モール。借り主たちは、一坪のスペースにこだわりの商品を並べる。店舗はそれぞれ独立しているが、精算は一ヶ所のレジで管理。オーナーが店番をする必要はない。一坪のレンタル費は月額約4万円。敷金や保証金などは一切不要。資金不足に悩んでいた人でも気軽に出店できるということで、現在400名あまりがオーナーにチャレンジ中だ。 各ショップの売上額にはかなりの格差があり、成績が悪いとモールから撤退を求められることもあるという。そんなシビアな世界の中、長く人気を誇るカリスマオーナーがいる。宝石を販売しているジュエリーチェリーの宮沢貴子さん。宮沢さんは共働きの会社員。サイドビジネスとしてジュエリーチェリーを運営、今年7月にはなんと200万円を売上げた。 大好きなジュエリーを自分で作ってみたいと思っていた宮沢さんは専門学校に通い、宝飾デザインを学んだ。そしてスリフトモールで初めて商売にチャレンジしたのだ。商品の大半は自らデザイン、加工したもので1つずつ丁寧に作られている。商品の完成度は大手メーカーに太刀打ちできないが、週3回は必ず店に立ち寄って接客をし、そこで培ったお客さまのニーズを先取りすることと価格の安さで勝負している。現在本業での年収が約430万円なのに対し、ショップの年商はその約倍の800万円にまで成長した。そんな宮沢さんの将来の夢とは? 「自分が50、60歳になっても扱える商品だから、その頃に自分自身のお店が持てたらいいな」(宮沢さん) |
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| 吉田さんの夢は「年収2000万円!」 |
| 横浜の食品会社に勤める吉田慎さんはサイドビジネスを会社に認めさせ、夢に向かってばく進中だ。彼のサイドビジネスは作曲家。風鈴の音を利用して作曲している風鈴ミュージックというジャンルを開拓した。高校時代から趣味で作曲を続け、レパートリーは今や700曲以上。それが高じて、自主製作CDの販売へと繋がった。CDのレーベルは家庭用プリンターで印刷。オリジナル曲の録音、ジャケット作成に至るまですべて手作りである。1枚につき材料費は約200円、それを1000円で主にインターネットで販売している。 本業からのお小遣いは一切なしだという。自分のお小遣いはサイドビジネスで稼いでいる。7月には売上げ46万円、利益も25万円を超えた。 「アルバイトでいくら頑張ったっても2倍、3倍の収入にはならない。だからサイドビジネスはおもしろい」(吉田さん) 雇われの身と違い、自営業は損害が出ても全て自分の責任。しかし頑張れば利益も出て、お小遣いも跳ね上がる。そんな吉田さんの夢とは? 「風鈴ミュージックを世界中に伝えたい。そして世界中から招待され、家族と一緒に演奏旅行をしたい(笑)」(吉田さん) |
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| 著書「バランススコアカードの使い方がよくわかる本」 |
| 大手航空会社に勤める松山真之助さんは、まったく異なる4つの顔を持っている。第1の顔は、飛行機の運航性能を管理するエリート技術者。第2の顔はメールマガジン「Webook
of the
day」の発行人。第3の顔は有線放送局で月に1度のラジオパーソナリティ。そして第4の顔が経営コンサルタントだ。 千葉県内の自宅から2時間半かけて通勤する電車の中で、毎日1冊の本を読み、その書評をメルマガで発行する。メルマガの収益はゼロだが、読み集めた膨大な知識を元に経営戦略本『バランススコアカードの使い方がよくわかる本』を出版し、これが大ヒット。今や大手企業の経営セミナー講師としても、引っ張りだこの忙しさである。 ある日、松山さんは仏壇仏具のトップ企業「はせがわ」の経営戦略会議に招かれた。自身の著書で指摘する4つの視点「財務・人材・お客様・業務プロセス」を元にして会社の行く末を見直し、中長期の経営戦略を立てるのが目的だった。 はせがわは社員1300名、売上げ214億円という大企業。長谷川房生専務取締役は、松山さんについてこう語る。 「これまでいろんな経験されて、要らないものを捨ててこられた方だから、何事もズバッと指摘して我々を導いてくれる。とてもいい勉強になる」(長谷川専務) 松山さんの取り組みはサラリーマンの枠を超え、今や大企業までも動かす。そんな松山さんはサイドビジネスをどう捉えているのだろうか? 「会社の仕事は与えられたものをうまくやるという感じ。こっち(副業)の世界はやりたいことを自分で考えてそれを自由にやれるのが楽しい」(松山さん) |
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| 「出せば成る」と語る松山さん |
| 自分自身の可能性を切り開くきっかけとなるサイドビジネス。それが今、社会のあり方を大きく変えようとしている。 「何事でも違うことや価値のあることに変えていく時には、何かを出さないといけないと思う。だから『為せば成る』ではなく『出せば成る』。『これ、いいのかな?』という疑問や『おかしいんじゃないの?』という意見を出す。何かを出せば必ずその結果は得られると思う」(松山さん) 会社時代から人間時代へ――サイドビジネスで彼らが手にした一番大きなものはお金ではなく、本業では味わいにくい夢を見つけ出していたのだ。一人ひとりの情熱が、仕事のあり方さえも変えようとしている。 |